小学生の長男は、
母親の仕事を説明するときに
昔話『鶴の恩返し』を出したりするそうです。
それでも、昔話を知らない友人もいて
織物の仕事が伝わらないことがあるとのことで
私は少し寂しく感じています。
日本の古いお話に出てくる織物の仕事ですが、
首里にも織物にまつわるお話があります。
宜野湾市にある普天満宮の女神様は
首里桃原(旧首里織組合の近く)が発祥であり
元は織物をする美しい娘さんだったそうです。
今その場所には祠があります(写真)
講習生の頃に先生から教えていただき
織物をしていた女神様が生まれた土地で
首里織を学べることを嬉しく感じた覚えがあります。
昔話の存在も薄れつつありますが
より多くのこども達の記憶に
織物の仕事が残って欲しいと願っています。
大人になって、ふとした時に
織物の風景を思い出してくれたら、
そしてそれが首里織だったら嬉しいなと思います。
文:安里美里
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